桐五重奏団 KIRI QUINTET /1974〜

第28回定期演奏会は好評の内に終了しました。ご来場の皆様ありがとうございました。

桐五重奏団は共に桐朋学園に学んだメンバー、日本初の室内楽コンクール(1974年/主催:民音)出場を機に結成され、斎藤秀雄賞受賞。以来定期的に演奏会を開催。2014年には40周年記念演奏会を行い好評を博しました。


弘中孝pf 久保陽子vn 中村静香vn 店村積va 毛利伯郎vc

桐五重奏団演奏会 

2018年7月18日(水)19:00開演 東京文化会館 小ホール 
フォーレ:ピアノ五重奏曲第1番op.89 コルンゴルト:
ピアノ五重奏曲ホ長調op.15 


PROFILE

弘中 孝 Takashi Hironaka ピアノ
6歳からピアノを始め、東貞一、井口愛子、井口基成の諸氏に師事。桐朋学園に学ぶ。1961年第30回日本音楽コンクール第1位、特賞ならびに安宅賞を受賞。その後ヴァン・クライバーン国際コンクール入賞。シフラ国際コンクール第1位、ロン= ティボー国際コンクール第4位入賞。1963年から1965年フルブライト給費留学生としてジュリアード音楽院に留学、S.ゴロニツキー教授に師事。 1966年から1969年マルセイユ音楽院にてP.バルビゼ氏に師事。1969年より本格的な演奏活動に入り、国内外で活躍。オーケストラとの共演を始 め、リサイタルや室内楽の分野でも、1974年結成した桐五重奏団を中心に充実した活動を展開している。また国際コンクールの審査員、音楽祭ディレクター を務めるなど多彩な活動を続けている。2013年3月まで東京音楽大学教授として後進の指導にあたる。2007年ソロCD「ブラームス:ピアノ作品集」 2010年「ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ、シューマン:交響的練習曲」をリリース、各方面より高い評価を得る。

久保陽子 Yoko Kubo ヴァイオリン
3歳より父の手ほどきを受け、その後、折田泉、村山信吉、J.イスナールおよび斎藤秀雄らに師事。1962年桐朋女子高等学校音楽科卒業、同年チャイコフスキー国際コンクール第3位入賞。1963年よりフランス政府給費留学生としてパリに留学しR.ベネデッティ、J.カルヴェに師事。1966年マルセイユ音楽院ディプロマコースを卒業、同時に名誉市民のメダルを授与される。1964年パガニーニ国際コンクール、1965年ロン=ティボー国際コンクールにて第2位。1967年からJ.シゲティに師事。その後クルチ国際コンクール第1位。ソリストとして世界的な演奏活動をする他、ピアニスト弘中孝と共に桐五重奏団、ジャパン・ストリング・クヮルテットを主宰するなど室内楽奏者としても活躍中。2011年3月まで東京音楽大学教授として後進の指導にあたる。これまでにCD『J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全6曲』、『ブラームス/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全 3曲』、『ベートーヴェン/ピアノ・トリオ第7番大公、ブラームス/ピアノ・トリオ第1番』、『パガニーニ:カプリース全24曲』をリリース、いずれも高い評価を得ている。

 

中村静香 Shizuka Nakamura ヴァイオリン

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。全額スカラシップを受けアスペン音楽祭に参加。文化庁芸術家派遣在外研修員として、ジュリアード音楽院に留学。第52回日本音楽コンクール第一位。及び増沢賞、レウカディア賞、黒柳賞受賞。第29回海外派遣コンクール特別表彰。第3回日本国際音楽コンクール入賞。故・鷲見三郎、海野義雄、小林健次、川崎雅夫、ドロシー・ディレイの各氏に師事。1994年より1999年まで、旧奏楽堂に於いてベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全曲連続演奏会全10回を開催、併せて邦人作曲家の作品も積極的に紹介する。これまでに、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団等、各オーケストラと共演し、各地の音楽祭にも出演している。ヴィオリストとしては、2003年 に大垣音楽祭でソロ・デビューを果し、最近ではヴィオリストとしても活躍の場を広げている。また、2年に1度開く自主企画のリサイタルでは、ヴァイオリン 曲とヴィオラ曲を織り交ぜるなど、意欲的なプログラムを展開している。現在、水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバー。ソロ、室内楽で活躍している他、東京音楽大学准教授、フェリス女学院大学非常勤講師として後進の指導にもあたっている。

 

店村眞積 Madumi Tanamura ヴィオラ
京都に生まれる 。6歳よりヴァイオリンを始め、東儀祐二、鷲見三郎、江藤俊哉の諸氏に師事。学生コンクール、日本音楽コンクールなど受賞歴を重ね、桐朋学園大学を経て、イタリアに渡り、P.ファルッリ氏に師事。その後、指揮者R. ムーティ氏に認められ、フィレンツェ市立歌劇場の首席ヴィオラ奏者となる。1977年ジュネーヴ国際音楽コンクールヴィオラ部門第2位入賞。ヨーロッパ各地でソリスト及び室内楽奏者としても活躍。帰国後もソリストとして多くのオーケストラと共演。サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室 内管弦楽団メンバーであると同時に、ヴィオラの祭典「ヴィオラ・スペース」への出演を始め日本を代表するヴィオラ奏者として、室内楽やソロの分野でも幅広 い活躍を展開、CDも数多くリリースしている。読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者、N H K交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者を歴任。現在、東京都交響楽団特任首席ヴィオラ奏者。京都市交響楽団首席ソロヴィオラ奏者。東京音楽大学教授。

 

毛利伯郎 Hakuro Mori チェロ

10才よりチェロを始める。上原与四郎氏、桐朋学園、ジュリアード音楽院で青木十良、H.シャピロ両氏に師事。室内楽をR.マン、S.ローズ、F.ガリミア諸氏に師事。ジュリアード在学中より、ニューヨークを中心として演奏活動を開始。ワシントンD.C.ケネディーセンターの「シアター・チェンバー・プレイヤーズ」のメンバーとして、又、「シークリフ・ チェンバー・プレイヤーズ」、「カ ンティレナ・ピアノカルテット」など数多くのグループのメンバーとしてコンサート、レコーディングなど多彩な活動をするかたわら欧米各地の音楽祭に数多く出演 。ニューヨーク、フィラデルフィア、インディアナの各地で後進の指導にも意欲的に当たる。1985年帰国、読売日本交響楽団ソロチェリストに就任。「東京ピアノ・トリオ」、「A T Mアンサンブル」、「水戸カルテット」、「ナーダ」、その他多くのシリーズのメンバー、ゲストとして出演、好評を博す。東京音楽大学客員教授、桐朋学園大学教授。


HISTORY

■ 結成
桐五重奏団は、日本初の室内楽コンクール(1974年/主催:民音)出場を機に結成されました。
弘中をはじめとする5人のメンバーは、74年5月故・斎藤秀雄先生の元に呼び集められ、その秋に行われる室内楽コンクール出場を目標として結成を促されました。
呼び集められたメンバーは、久保陽子(第一ヴァイオリン)、永田邦子(第二ヴァイオリン)、店村眞積(ヴィオラ)、藤原真理(チェロ)、弘中孝(ピアノ)でした。
桐五重奏団の名前は桐朋学園にちなんだものですが、コンクール出場の申し込み書記入時に、メンバーで和気あいあい決めたもの。コンクールに向かって準備 中、以前より病気加療中でいらした齋藤先生は9/18に逝去。コンクールの結果も、その後の活動を見守って頂く事は叶いませんでした。結果は第二位、特別賞として斎藤秀雄賞を受賞。ちなみに第一位は、バルトークを暗譜で演奏した山崎伸子氏らのクァルテットでした。
■ メンバーの変遷
現在、結成時のメンバーは弘中、久保、店村の3名。第二ヴァイオリンは、永田邦子、恵藤久美子を経て中村静香に、チェロは藤原真理、安田謙一郎を経て、毛利伯郎に。現在のメンバーとなってからも25年以上経過しています。
■ 40年間の活動
桐五重奏団は、当初は毎年、しばらくして隔年になりましたが定期演奏会を開催、現在に至ります。2014年9月18日(奇しくも斎藤先生のご命日)に40周年記念演奏会を開催、今年は44年目、第28回となります。
■ CD 桐五重奏団
サン=サーンス:ピアノ五重奏曲 /フランク:ピアノ五重奏曲
MM-1102マイスターミュージック2001年

 

■ コンサート記録 定期演奏会ほか

桐五重奏団 1982年3月26日 モーツァルト協会例会 桐五重奏団、村井祐児Cl イイノホール

桐五重奏団 1982年4月17日

桐五重奏団 2001年 

桐五重奏団 2003年 7月15日 東京文化会館小ホール ショスタコーヴィチ、コルンゴールト、中村透

第23回定期演奏会 2006年12月1日(金)浜離宮朝日ホール
第24回
定期演奏会 2008年7月15日(火)浜離宮朝日ホール
第25回
定期演奏会 2013年9月18日(水)東京文化会館小ホール
第26回
定期演奏会 2014年9月12日(金)浜離宮朝日ホール(結成40周年記念公演)
第27回
定期演奏会 2016年7月16日(土)東京文化会館小ホール
第28回
定期演奏会 2018年7月18日(水)東京文化会館小ホール